一刀彫による人形作りは、独特の鋭いノミ跡が見せる稜角と面、そして金箔や水干・岩絵の具で彩られた微細で華麗な図柄との、見事な調和の美しさにあります。モチーフは、干支、能人形、雛人形や五月人形など広範囲で、伝統の上にも新しい意匠を盛り込んだ数多くの名作が次々と生み出されています。
文献によると、保延年間(1137年)春日若宮の事始めが興福寺で演じられた際、蓬莱島台を造って、これに木彫りの尉姥(じょううば)を飾ったとあります。以来毎年この儀式が行われ、そのつど島台を飾る人形を彫り、また、祭礼渡御のときや田楽法師の笛笠にも極彩色の人形をつけたとされています。
こだわりのあるお客様から、ご希望に合わせてお客様の気持ちを伺った上で、精魂こめてお客様に満足いただける作品を製作するよう努めております。
直接工房に来られてオーダーされる方や、遠方のお客様は電話、FAXやメールでお受けいたしております。
また、特別注文の場合、型紙おこしからはじめますので、決して安くはありません。
それだけに、細かい要望をお聞きして、作品化しております。
1952年8月 | 秋田県生まれ |
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1972年~1976年 | 川口神泉に師事 |
1977年~1979年 | 奈良県伝統工芸聴講生 |
1978年~1982年 | 大阪市立美術研究所に在籍、造形の勉強をする。 関西展 入選 |
1980年 | 秋田県展賞 受賞 |
1981年 | 奈良県展 市町村賞 受賞 |
1982年 | 天理ビエンナーレ展 入選 |
1983年 | 全国各地百貨店、画廊にて個展開催 |
1985年~現在 | 雑誌・インターネットにて作品紹介・販売 |